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糖質制限ダイエットについて、哲学的・歴史的に考えてみる~果たして真偽の程はいかに?

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世の中は空前の糖質制限ダイエットブームです。ダイエットCMでおなじみのマンツーマンダイエットトレーニングジムや、あらゆるエステでのダイエットプログラムでも、糖質を減らした食生活が求められるのは以前より変わっていません。

ダイエット法というのは、その時その時でいろいろなやり方が唱えられ続けています。それだけ「ダイエットビジネス」市場というのは儲かるのでしょう(笑)特にバナナだけダイエットやキャベツダイエットなど、そういった「ひとつのものをたべまくる」ダイエットは、かつては生き馬の目を抜くごとく凄まじいスピードで流行し、同時に消えてゆきました。一発屋芸人顔負けのショートブームでした。

すべてのダイエット法には当然ながら誤りはなく、それなりに理にかなったことが語られています。例えば上述のキャベツダイエットでも、確かにこれの提唱者である医師の方は、3か月で27キロ痩せたそうです。来る日も来る日も、朝昼晩キャベツばかりを食べるというものです。

ただしやはり持続力の問題は大きいです。同じように、食べたものをひたすら書き続ける「レコーディングダイエット」も流行りました。これ自体は、時代を越えて「ダイエットの基本中の基本」であり、王道そのものであると筆者は考えますが、糖質制限ダイエットはこれさえできない人が行うダイエットなのです。

すなわち、「糖質(=炭水化物)は食べず、それ以外のものばかりを食べる」のが糖質制限ダイエットです。

糖質制限ダイエットには以前より批判の声が大きいですが、その最大の理由が「医学的根拠が証明されていない」というものです。確かに西洋医学という実験と観察の学問体系にあっては、「データと根拠」なくして新説を唱えることはご法度です。しかしながら、文化人類学的に見れば、糖質ダイエットは人類という、ひとつの動物体にとっては極めてふつうのものなのです。以下でその理由を見ていきましょう。

人類700万年の歴史のほとんどが狩猟民族。即ち動物性たんぱく質で成り立っていた

南アフリカにアウストラロピテクスが居た頃の時代より、人類は狩りを行っていました。鹿や猪など野生の動物を食べることで人類は繁栄してきました。当然、野生動物の狩りで暮らす以上は、ある一定以上の動物を狩猟して食べ続ければ、その地から動物は居なくなります。すなわち「定住できない」のです。狩猟民族はそれゆえに、移動民族だったのです。食べ物のあるところを移動し続けてきました。これを何百万年も続けてきたのが人類の歴史です。当然ながら、移動し続けて食べ物を探す暮らしですから、文章なんて書いている暇もありません。この何百万年もの狩猟民族の歴史を語る資料は、文面では存在しないのです。

ただし4万年ほど前にもなると(すなわち旧石器時代)、スペインやフランスの洞窟の中に絵が描かれるようになります。絵は、動物の絵ばかりでした。そう、4万年前でも人類は、動物を食べ続けていたのです。動物性たんぱく質で体を持たせていたのですね。

動物の肉=たんぱく質+脂質

です。ほんの少しだけ、100グラムあたりでも0.1~0.5g程度の炭水化物が含まれますが、ほとんどないに等しい。

世の中の三大栄養素とは「炭水化物(糖質)」、「たんぱく質」「脂質」と言われますが、その一翼を担う炭水化物(糖質)は、人類史においては99%以上の時代において存在しないものでした。

ようやく炭水化物たる穀物を作りだしたのが、10000年前と言われています。中国の長江流域で稲作が始まりました。

ということは、

「人類史700万年のうち、699万年は、たんぱく質+脂質で人類は生き永らえてきた」

といえるのです!

炭水化物が登場した背景には、「人類の定住化への欲求」がありました。やがて定住化が進むと、人間は人間同士である程度のルールを決めるようになります。それが首長、王族の登場となり、同時に過去の出来事を書き残す「歴史」事業も発生したのです。また人間は、定住した人間同士での葛藤の中、生活します。そこには喧嘩もあれば恋愛もあり、それが「文学」を生み出しました。

このように、「農耕化=炭水化物文化の誕生」というのが真実の歴史なのです。

炭水化物を見直すことは、ヒトという生き物を見直すことにつながる

ラーメン屋さんで、ライス定食というのがあります。豚骨ラーメンでライス付きともなれば、「炭水化物に炭水化物をあわせて食べる」というものになり、極めて人類の食文化の歴史から鑑みても健康的とはいえません。まさに「人工的なものがなせる食文化」といえるでしょう。

考えてみればスイーツも同様です。スイーツも糖類からできていますが、これらも至って人造的なものです。

だからといって、炭水化物を否定することはしてはいけません。

炭水化物の登場によって、人類は定住化を果たし、また人間が作り出す美しく繊細な文化を世界中に生み出したのです。炭水化物がなければ、まわりまわって今日のような超IT化した文明社会も存在することなく、人類は今も裸で狩猟を行っていたかもしれません。

余談ですが、ベジタリアンという人が世の中にはいます。日本では少数派ですが、人口12億人のインドではかなり普通の考え方であり、アジア圏、ヨーロッパ圏を中心に非常にこの傾向の人々は多くいます。イスラム教やキリスト教の影響は大変色濃い。ただし日本も明治期まではほとんどベジタリアンチックな暮らしぶりでした。肉も食べますが、やはりたんぱく源は魚でした。

人類が農耕化し定住してからというもの、動物を狩りにいくよりも自分たちで稲作を行ったほうが楽だったのでしょう。食料も安定的に供給できます。また、農耕化によって動物の殺傷の必要がなくなったことからも、ベジタリアンという哲学が生まれたのかもしれません。仏教も本来は殺生は禁忌ですからね。

このように、炭水化物の歴史と文明化する人類の歴史とは、切っても切れない関係にあるのです。

翻って、糖質制限ダイエットは意味があるの?

上述のように、700万年も連綿と続く人類史を見直すという意味で、糖質制限ダイエットは価値があります。

現段階では、糖質制限ダイエット賛成派・反対派のどちらが正しいかはわかりませんが、ダイエット上では糖質を制限したほうが効果が出ているのは明らかです。ただ、糖質制限がもたらすリスクについて、医学的に説明できないところに反対派の意思があるといっていいでしょう。

とりあえず痩せるためには、良い営みではあります。「医学」という発想自体なかった狩猟民族の時代に思いをはせながら、ランチバイキングなどでおかずばかりをむしゃむしゃと食べてみるのをおすすめします。焼肉バイキングでも、十分古代人のこころにタイムスリップできそうですね(笑)

 

 

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