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ベトナム人の上下関係は意外と厳しい?徹底分析!

2016/08/12

ao dai 3

ますます身近になってきたベトナム

経済成長著しいベトナム。最近では中国工場の人件費が急激に高騰してしまった結果、工場まるごとベトナムへ移す企業もかなり多くなっています。特に服飾工場や部品工場に多いですね。

また日本には技能実習生制度で中小企業に働きに来るベトナム人も急増中です。法務省の統計によると、2016年3月段階で在留ベトナム人の数は14万6954人で、前の年よりも47.2%も増加しているとのことです。その多くが技能実習生、あるいは留学生で占められています。

とはいえ我々日本人にとってのベトナムといえば、やはり観光地としてのベトナムですね!生春巻きにフォー、甘味菓子のチェーなど、おいしいベトナム料理の話をすれば枚挙にいとまがありません。また最近ではビーチが大人気で、新婚旅行でも注目を集めているのだとか。

経済的にも文化的にもますます近くなってきたベトナム。今回はそんなベトナムに住むベトナム人の性格についてみていきたいと思います。

ベトナム人社会では上下関係が絶対条件

いきなり重たい話で恐縮ですが(笑)、ベトナム人社会は厳格な上下関係によって成り立っています。ただし日本の野球部のようなスポコン魂の世界ではなく、あくまで「目上の人を目下の人がとにかく敬う」という文化があります。

よくベトナムに進出した日系企業の人が語る話に

  • 「ベトナム人は勤勉」
  • 「我れが我れが、と自己主張をしない」
  • 「仕事のクオリティーはともかく、とりあえず言うことには従い、上司に遠慮する」

というのがあります。

これはすべて事実です。ベトナムは日本、韓国同様に「儒教文化」が今なお色濃く残る国です。

したがって、目上の人に対して盾突いたり、自己主張をしたり、仕事のことであれこれ意見を言うことはご法度の風潮が漂っています。ですので、上下関係に関しては日本の企業の雰囲気と非常にかぶります。これは自己主張の強い中国人とはかなり異なります。とにかく、目上の人、特に年長者の言うことに対してはかなりシビアに気を遣うのです。

この傾向が強いのがハノイ・ハイフォンを中心とした北部ベトナム地域。

面白い例としては、家族でごはんを食べる際、年長者の男性がごはんに手を付け始めるまで、若者は箸をもって食べません。遠慮心がここでも働いています。

ポイントは、相手の年齢が上であるか下であるかです。

日本人でも相手が少しでも年上であれば、やはり遠慮をして敬語を使いますね。上司が年上ならばなおのことです。一方で上司が年下の場合はどうでしょうか?あきらかに10歳、20歳も年下であれば、表面上は敬語を使って言うことを聞くようにはしますが、心の底では「年下のくせに」という思いが沸き上がっていることがしばしばあるものです。

ベトナムでも同じことがよくあります。ですので日系企業の現地工場などでは積極的にシニアの技術者が送り込まれます。髪の毛の白い優しそうな日本のおじさんがいくだけで、ベトナムの労働者たちはもうタジタジです。怖いから、というのではなく、年上は畏れ多く敬うべき存在であるとみなすからです。

ベトナム語にも、しっかりとした上下関係の語彙がある

ベトナム語では、目下の人間のことは、一人称の「わたし」であれ二人称の「あなた」であれ、em(エム)と呼びます。目下だからといって、SMのMではありませんよ^^; これは日本人には意味不明な話かもしれませんが、「私が、私が!」というときもemといい、「おい、お前」と目下の人に呼び掛けるときもemを使います。

一方で目上の人間のことは、同じように一人称の「わたし」であれ二人称の「あなた」であれ、男性ならAnh(アイン)、女性ならChi(チ)と呼びます。だから目下の人間の前では、「私はね~」と自分のことを呼ぶときもAnh,またはChiと呼びます。まぁベトナム語は難しい言語ですので、言葉の話はこれくらいにしておきます。

ただし敬語と呼ばれるほどのものはありません。尊敬語、謙譲語、丁寧語などを細かく使い分ける日本語のような難解な表現技法はありませんが、やはりそこは長幼の序(ちょうようのじょ)を大事にするベトナム。下手すれば日本人以上に目上の人に気を遣う国です。敬語に値する方法を使って、相手を敬うことは日常茶飯事です。

では、敬語を使わずにどのような形で相手に敬意表現を行うのか?

答えは「言葉の語尾の抑揚や表情、雰囲気で醸し出す」です。こればかりは日本に生まれて日本人として育ってきた人には到底理解できないものです。ある意味日本人は敬語という「目に見える形での敬意表現」があるから便利でありがたいものです。ベトナム人には、日本人以上の阿吽(あうん)の呼吸や塩梅(あんばい)があるので、人によっては非常に息苦しいと嘆く人さえいます。とはいえ自殺率は明らかに日本よりも低いですし、いつも笑顔のベトナム人を見ていると日本人以上に幸せそうに見えてしまうのは、筆者だけではないものと思います。

まとめ

料理がおいしく、女性が華奢で美人、情緒があって楽しい観光地...。ベトナムの魅力を上げだすときりがありません。冒頭でもお話したように、最近では技能実習生などの形で日本社会にかかわるベトナム人は急増中です。本記事をネットから探し出した方の中にも、ベトナム人の上下関係のマネジメントなどでお困りの方もいるかもしれません。

ですが恐れるに足りません!基本的には日本人と同じで、年長者を敬う文化であるところは変わりません。そこには深い儒教思想があります。朱子学的価値観といってもいいかもしれません。

ただし覚えておいてほしいのは、「日本や韓国と同じように部下に対して強く叱責してはいけない」ということです。

ベトナムは塩梅(あんばい)の文化です。言葉で叱り倒すのではなく、笑顔をふりまきながらもその笑顔なりに婉曲的に相手にこころを読み取らせようとする文化を持ちます。ですので、失敗をしても直接的に怒りをぶつけず、雰囲気で醸し出してください。こころ優しいベトナム人たちは、人前で怒鳴ったりするのを嫌いますし、当然ながら怒られることにも慣れていません。

どうぞそこは異国の文化と思い、一歩下がって対処してみてくださいね。

 

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