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フィリピンのイスラム教徒の日常生活や性格ってどんな感じ?真相を一挙公開!

 

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日本人がフィリピン人について思いつくイメージといえば、やはりフィリピン人の奥さんなどではないでしょうか。近頃では東京を中心とした関東圏(昔でいう関八州)あたりにたくさんのフィリピン人女性の姿を見ることができます。地方都市に行けば行くほどフィリピンパブが夜の街のネオンを彩っています。

ただ、フィリピン人の奥さんの仕事の多くは、現在では普通のパート労働者です。牛丼チェーンや回転寿司屋、ファミレスなどでもよく見受けるようになりました。フィリピン人の女性とはいえ、一生懸命普通の仕事をしている人が大半ということになりますね。

フィリピンは日本から最も近い東南アジアの国であり、飛行機で大阪からだと3時間、東京からだと4時間程度で至ることが可能です。最近はLCC(格安航空機)を使うことで往復3万円前後で行くことができます。下手に北海道や沖縄に行くより安い計算になりますね。

そんな身近なフィリピンですが、人口9200万人強のうちの9割(90%)以上がキリスト教徒の国です。しかしながらイスラム教徒もそれなりにいるのがフィリピンの特徴なのです。今回はフィリピンのイスラム教徒について見ていきたいと思います。

そもそもなぜフィリピンにイスラム教徒がいるのか?

フィリピンに行ったことのある方ならご存知ですが、フィリピン人の多くは日曜日に家族で教会へ行くなど、敬虔なカトリック教徒が非常に多い国です。カトリック以外にもプロテスタントも少々いますが、要はキリスト教一辺倒の宗教国家であるといえます。

ところがフィリピンの歴史を紐解けば、この国が実はかつてはイスラム教の国であったことがよくわかります。

キリスト教がフィリピンに流入したのは16世紀。大航海時代で、スペインのマゼランなどが世界一周を果たした時代でした。日本にもスペインのイエズス会の伝教師であるフランシスコ・ザビエルなどが来日し、九州を中心に布教を進めていました。ちょうどその時期に、日本からほど近いスペインにもキリスト教が流入していたのです。

その後、16世紀〜19世紀までフィリピンはスペインの植民地となり、20世紀〜第二次世界大戦まではアメリカ領となっていました。このように、約500年かけてフィリピンはキリスト教中心の国家に変貌したのです。

実はその前にはイスラム教が流入していました。フィリピンの隣国であるインドネシアなどにもイスラム教は入り込んでおり、実際に人口2億3500万人の9割がイスラム教徒なのが現在のインドネシアの特徴でもあります。フィリピンだけは、スペインによるキリスト教布教活動の熱が強かったため、キリスト教になりましたが、やはり元はイスラム教の影響が強かったのです。またフィリピンには実際にイスラム教国も島ごとに点在していました。

このスペイン流入前の歴史というのは、あまり詳しく語られることはなく、そもそも一次資料不足であるためよくわかっていないのが現状です。イスラム教流入以前は、自然信仰(アニミズム)が中心に行われており、また驚くべきことに仏教も信仰されていた!とのことです。

以上のように、フィリピンにはイスラム教が浸透する土壌がありました。スペインによるキリスト教布教活動にも関わらず現在でもイスラム教徒が存在するのにはそういった背景があったのです。

フィリピンのイスラム教徒のの現状と、その暮らしぶり

フィリピンのイスラム教徒の数は、結構多いです。人口にして5%〜9%程度とされており、多く見積もれば人口9200万人のうち1000万人弱がイスラム教徒となります。

特に多いのが南部ミンダナオ島です。日本人がよく遊びに行くフィリピン随一のビーチであるセブはセブ島(フィリピン中部)、首都マニラのある島はルソン島(フィリピン北部)です。

南部ミンダナオ島は、実はインドネシア・マレーシアの領土であるカリマンタン島(ボルネオ島)の隣です。なんとこのカリマンタン島まで、ミンダナオ島からフェリーが頻繁に出ているのです。それくらい距離も近く、また文化的にも近似性があるのです。

筆者はミンダナオ島に何度か訪問したことがありますが、ミンダナオ島の人々が着ている服は、インドネシアの伝統民族衣装であるバティック(ジャワ更紗)に非常に近いものがあります。方言もインドネシアのそれと近いものがあると言われています。

そんなフィリピンのイスラム教徒の暮らし方ですが、一言でいえば肩身狭く生きている、という感じでしょうか。

大多数がキリスト教徒の国にあっては、イスラム教徒は敵視されがちです。ましてや昨今のキリスト教の国々におけるイスラム教徒によるテロを考えれば、その傾向は強まる一方です。

フィリピンのイスラム教徒は、レストランでも彼ら専用の店に行きます。コーランの規定上、豚と酒は禁忌ですから、豚を使わない料理を食べる必要があるのと、そもそもイスラム教徒とキリスト教徒が交流する素地自体ないからです。

イスラム教徒は、イスラム教徒が経営する商店街で買物を行い、イスラム教徒のレストランでご飯を食べる。また住むエリアも、キリスト教徒とイスラム教徒で別々に区画されています。

特にマニラなどの都市部ではその傾向が色濃く見受けられるのです。

一方でイスラム教徒の性格はというと、対日本人では非常にほがらかで、普通のキリスト教徒のフィリピン人と変わりない印象があります。全く恐れるだにありません。特に女性はジルバブというスカーフを顔にまとっていますが、普通に仲良く接してくれます。フレンドリーなフィリピン人のスタイルは、宗教云々よりも南国の穏やかさや緩さの成せる業かもしれませんね。

まとめ

イスラム教徒の多い南部ミンダナオ島などでは、モロ民族解放戦線という反政府のイスラム勢力が分離独立を求めて内戦を繰り広げています。今では穏健化しましたが、かの有名なイスラム国と絡む者も出てきており、油断を許しません。

とはいえ多くのフィリピンのイスラム教徒は穏健で、普通のフィリピン人です。宗教の違いによって住む場所、暮らし方もキリスト教徒とは異なるものの、その優しさはやはりフィリピン人そのもの。どうぞ偏見なく、仲良くしてみてください。ちなみに、フィリピンのイスラム教徒レストランには、日本人も普通に入れます。ケバブなどイスラムフードに舌鼓できるのも、フィリピンならではの魅力。ぜひ試してみてくださいね。

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