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神戸モスクは誰でも入れる!〜神戸のイスラム文化に触れる楽しみ方

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港町、神戸。坂の町、神戸。異人館の街、神戸。

神戸には言葉に代えがたいオシャレで洗練された空気が漂っています。

東京や大阪にもレトロな雰囲気の建物は数多くありますが、こと神戸に関してはそのレベルがあまりにも段違いです。明治時代に入った後、神戸の港は外国船の停泊地として栄えていきましたが、神戸の街はその過程で欧米から来た貿易商たちによって築かれていったのです。

東京の東京駅や大阪の中之島公会堂。これらは重要文化財であり素晴らしい日本のレトロ建築ではありますが、あくまで日本人の日本人による日本人のための西洋芸術。代わって神戸は、西洋人が自分たちのために自分たちでまちづくりした街なのです。だから、100年前の古き好きヨーロッパの匂いが、今も神戸の街にはただよっているのでしょう。

さて、今回は西洋レトロと中華街に代表される神戸の街が、もうひとつの顔を持っている点をご紹介したいと思います。それは、「イスラム文化」です。「一度見に行ってみたかったんだよね」という方も、「イスラム教ってちょっと怖いんじゃ...」と思われる方も必見です!

神戸モスクは日本最古のモスク

神戸モスクは日本最古のモスクとして1936年に竣工されました。正式名称は「神戸ムスリムモスク」です。創設者はインド人の商人の方で、もともとはインドから渡来するインド人イスラム教徒のためにモスクは作られたのです。

インドというと、人口12億人の国でヒンドゥー教が圧倒的多数を占めるイメージがありますが、実際には全体の10%程度はイスラム教徒なのです。10%といっても、1億2000万人の数。日本の人口に匹敵するほどの規模になります。

主に南インドに多く居住しており、貿易商を営まれる人が多い。そういった背景から、日本へインドキャラコ(木綿布)などを輸出すべく神戸港には数多くのイスラム系インド人が訪れていました。

ちなみに現在の神戸モスクのオーナーもインド人の方です。身長の高いお爺さんで、日本語は堪能。モスクの中をいつもウロウロしていますので、気軽に声をかけてみてください。気さくに神戸のイスラム教の歴史についてご教授していただけますよ。

また神戸モスクのもうひとつの楽しみが、世界中から日本へ遊びに来るイスラム教徒の観光客が、だいたいはこの神戸モスクを訪れること。特に超親日国家であるインドネシアやマレーシアの人々は、大阪・京都観光のついでにわざわざ神戸モスクまで足を運びます。

彼ら彼女らは日本人ととても交流したがっている人ばかりですので、きっと声をかけてきます。記念撮影をせがまれることも...。これもまた旅の醍醐味、国際交流盛んな神戸ならではの楽しみかもしれませんね。

 

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内部はとても豪壮華麗。タマネギ状の彫刻が古き好きイスラム文化を体現している

ドレスコードなどの注意事項について

モスクへは基本的に誰でも入れます。入り口の受け付けには人が居ないことが多く、仮に居たとしても「ハロー」と笑顔であいさつする程度でかまいません。本当に誰でも自由に入れる空気が漂っていますので、一度ご自身の眼でお確かめくださいね。

また、日本では殆ど知られていませんがモスクは基本的に女子禁制です。これは暗黙のルールです。神戸モスクでお祈りするスペースは1階に用意されており、1日に5回行われるお祈りの時間は女性が立ち入ることはできません。

お祈りの時間は、朝から「5時」「12時30分」「16時30分」「日没時」「20時」となります。

ただしこれは「お祈りの時間」のみであり、その僅か数分のお祈り時間を覗いては1階部分に女性も立ち入ることができます。なんといっても1階のお祈りスペースが、神戸モスク観光のハイライトですからね。

ちなみに女性のイスラム教徒がお祈りする場所もモスクの2階に用意されています。こちらは男子禁制となっています。

お祈り風景をご覧になられるのも自由です。筆者も度々多くのイスラム教徒の方がお祈りする光景を見ますが、モスクで大勢の人々がひざまづきアッラーにお祈りする姿は、実に圧巻です!興味深いことに、最近では日本人のイスラム教徒も増えているそうで、そういった方にお話を聞いてみるのも楽しい旅の醍醐味ですよ。

ドレスコードとしては、女性のミニスカートや肌の露出の多い格好は極力控えてほしいとのこと。ただしそこまで厳重に文句を言われることはありません。イスラム教徒の方は一般的にとてもフレンドリーで、いちいち服装についていちゃもんをつけてくることはまずありません。が、最低の暗黙のルールとして、また礼儀として、あまり刺激的な服装で行くのはやめておきましょう(笑)

なお、写真撮影は基本的にnot permitted(禁止)です。どうしても撮られたい方は、事前に受け付けの人に申し出て下さいね。

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モスクは3階部分まで入室可。とても静かで、神戸山の手の高台から差し込む陽の光には、どこか懐かしささえ感じられる

非イスラム教徒向けのイベントなど

イスラム教の魅力を知ってもらおうと、その経典であるコーランの簡単な法話が聞ける日があります。主に日本人などの非イスラム教徒向けです。具体的には日曜日の午前10時〜12時に実施しているそうです。詳しくはこちらの神戸モスクウェブサイトをご覧ください。

また、毎年7月〜8月頃には、イスラム教徒は断食(ラマダーン)を行います。断食とはいえ日の出から日の入りまでの間に行われるものであり、まだ夜も明けやらぬ時間と夜更けには食べ物を大量にかきこんでも問題ないのが特色です。
その断食明けの2〜3日間は、主にイスラム教徒や地元神戸っ子向けに無料でイスラム料理が振る舞われます。

内容はナンやカレー、タンドリーチキン、ケバブなど。筆者は非イスラム京都ですが、何度か友人に連れられて食べたことがあります。雰囲気的には誰が食べても文句を言われる感じはありません。中には日本人だけで食べに来ている強者もいました(もちろん、その日本人がイスラム教徒かどうかはわかりませんが)...。とりあえず、断食明けの食べ物振る舞いは、超おすすめです!少し勇気が要りますが、お友達でイスラム教徒の方がいらっしゃれば一度同伴してみてはいかがでしょうか?

ちなみに時間は、断食明けの日の夜20時前後です。夜ご飯として振る舞われます。

周辺のレストラン

イスラム教徒向けの食事は「ハラル」食品に限られます。ハラルとは、コーランのイスラム法に則った食事のことで、主に豚肉と酒を一切使わない料理になります。

周辺にはたくさんのハラルレストランがあります。ネット上の情報は極めて乏しく、やはり現地人向けの店が多い...。そんな中でおすすめなのが、イスラム料理ではありませんが、ベトナム料理のコムコカ。神戸モスクの真向かいになぜベトナム料理?と疑問に思われる方もいらっしゃるとは思いますが、かつてはベトナム商人なども神戸モスク界隈には数多く居住していました。現在も越僑(ベトナム人の海外在住者)のこころの拠り所として超有名な老舗中の老舗レストランです。生春巻き、揚げ春巻きともに絶品です!ぜひご賞味ください。

 

神戸モスクへのアクセスと営業時間

アクセスは神戸三ノ宮駅から北向きへ徒歩15分です。ひたすら北野坂を上に上がり、中腹あたりで左折する形を取ります。少しわかりにくいと思いますので、グーグルマップなどで現在地確認しつつ赴いて下さいね。

ちなみに地元神戸っ子は道に迷った時、かならず行うのが「海と山の位置の確認」です。神戸の海は必ず南側にあり、山は北側です。そうすれば、方角は自ずとわかりますよね!神戸モスクは北野坂の中腹、すなわち北側ですので、まずは緑生い茂る山がどこにあるかを確認しましょう。そうすれば案外たやすく神戸モスクまでたどり着けますよ。

なお、営業時間というのは具体的にはないそうです。ただ、朝は5時から最初のお祈りがあり、夜は20時にラストのお祈りがあることからも、5時〜20時の間で訪れると良いかと思います。

【神戸モスク アクセス】神戸三宮駅周辺より北へ徒歩15分
【住所】:神戸市中央区中山手通2-25-14

 

いかがでしたか。神戸の街は、西洋文化と中華街だけではありません。この神戸モスク周辺にはイスラム教徒向けスーパーも数多くあり、独特の雰囲気が漂います。まだまだ観光地化されていない神戸モスク周辺こそが、古き好き神戸文化の味わえる場所だ!と地元の人はこぞって語ります。ぜひ神戸モスクへ一度足を運んでみましょう!

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