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地域差がすごい!台湾人の地域別性格の違いあれこれ(台北・高雄編)

2016/09/07

gaoxiongyeshi

 

グルメと人情の国、台湾。

台湾は日本からもっとも近い国として、韓国と並ぶ一大観光地です。最近ではタイガーエアやピーチエアラインなどのLCC(格安飛行機)の登場で、日本から台湾まで片道1万円以下で行けるようになり、ますます身近な国になりつつあります。

韓国と同様、多くの日本人は台湾に一度は行ったことがあるはず。そして台湾の人々のやさしさや食べ物の美味しさに惚れ込んだ方は、2度3度とリピーターになっていくことと思います。

そうこう日本と台湾の往復をしているうちに、今度は「台湾」というグルメの島そのものではなく、「台湾人」というヒトの性格に関心を持つようになります。いわゆる「目に見えるものから、目に見えないもの」への関心の移り変わりですね。そこで、今回は台湾人の性格について焦点を当て、その価値観や仕事への向き合い方、そして恋愛観などを見ていきたいと思います。

台湾は、台北と高雄で驚くほど人々の気質に差がある

台湾の面積は、九州に毛が生えた程度の大きさです。しかしながらその文化は実に多様性に飛んでいます。

もともと台湾島は、先住民族たちの島でした。彼ら先住民族は、インドネシアやマレーシア、フィリピンの人々に流れる「マレー系の血筋」を引いているのです。その先住民族たちと、1000年、2000年以上の長い歴史を重ねて、台湾の対岸にある「福建省」の人々が混血を繰り返してきました。このように、台湾人の原型は「マレー系」先住民と中国南部の中華系の人々なのです。

台湾の首都であり経済・文化の発信地である台北というのは、結構近代に出来た都市でした。台湾が歴史の表舞台に出てくるのは、オランダの植民地化となった17世紀頃です。この時、オランダ人たちは「ゼーランディア城」というお城を台湾南部の台南に作りました。この頃から、台湾南部の諸都市が賑わいを見せるようになります。政治の中心地となった台南と、その隣にある港町である高雄が繁栄の極みを見せました。

19世紀以降になると、台北が注目されるようになり、日清戦争後に台湾が日本の植民地になると、日本の明治政府は台北を中心に台湾統治の仕組みを築き上げました。この頃から、台湾の中心は台北に移っていきます。そして現在の台湾経済は、台北一強状態。

この構図って、どこかの国と似ていませんか?

そう、まるで我らが日本です!もともと都があった京都、そしてその貿易港であり日本経済の中心地となった大阪。やがて歴史が近代に進むにつれ、東京という新興都市に政治・経済の権限が集中し、東京一強状態となった日本。

まさに、「台南=古都京都」、「高雄=経済都市大阪」、「台北=新興都市東京」という図式が成り立つんです。

このような歴史的背景からも、台北第一都市である台北と、第二の経済都市として名高い高雄の人たちの気質がまるで異なることも、容易に想像がつきますね。

そう、台北=東京的な価値観、高雄=大阪的な価値観、ということ彼らの気質に垣間見ることができるのです。

先ほども申しましたように、台湾という島は九州より少し大きいくらいの都市。しかし九州であれ、最北端の福岡と、一番南に位置する鹿児島では性格がかなり違いますよね?福岡の女性は姉御肌で勇ましく、鹿児島女性(おこじょ)たちは男性を立てる、笑顔優しいおしとやかな女性といったイメージがあります。この北と南での差というのが、台湾では「東京と大阪の違い」ほど如実に出ているというわけです。以下では台北人、高雄人の性格の違いについて見ていきたいと思います。

台北人の性格

都会的で中国文化を重んじる風潮

台湾では二大政党制が敷かれています。大きく見れば戦後に蒋介石が台湾へ逃げた時にもたらした「中国国民党」と、民主派の若者達が築き上げた「民主進歩党」の2つが台湾の大政党となっています。

前者の「中国国民党」は戦後、台北に拠点を置きました。台北には中国から逃れてきた政治家、資産家、知識人層、文学者などが居住し、中国語(北京語)中心の生活が営まれるに至ります。中国国民党は現在では親中国的な政党となっています。そして台北では、国民党が圧倒的に人気な地盤になっているのが現状。

台湾にはもともと「台湾語」という方言がありましたが、若い台北市民たちはもはや台湾語を話すことができません。彼らは中国大陸式の教育を受けてきており、日常会話の全てを北京語で行っています。とはいえ、台湾経済は中国あってのものです。シャープを買収した、かの有名な台湾随一の大企業「鴻海グループ」も台湾の地場企業であり、中国大陸への進出で年商17兆円の超ウルトラ大企業に成長しました。

日本のメディアなどでは「台湾は中国に依存しすぎだ」と報道こそすれ、やはり台湾人としては自国の経済発展のためには中国語及び中国文化の習得は必要不可欠なのでしょう。中国への投資の波に乗った者だけがお金持ちの座を維持し続けているという、今の台湾人社会の実情を見るにつけ、うなずける点も多々あるといえるでしょう。

働き方は個人主義的だが、残業は結構好き

台湾人は、中国系の血やマレー系の血が入っていることからも、日本人とは異なり非常に個人主義的なライフスタイルを送ります。他人の眼などはあまり気にしませんし、仕事はかなり大雑把。約束をすっぽかすのは日常茶飯事ですが、それも南国らしく笑顔でノホホンとやり過ごすきらいがあります。

以上は台湾人全体にいえる話ではありますが、やはり一極集中型の経済都市である台北では残業地獄が常態化しています。銀行員であれば日本同様夜9時頃までの残業は日常茶飯事。仕事へのストレスから自殺に走る人も多く、台湾のテレビでは常に「自殺防止の啓発CM・広告」が流されています。

残業地獄はあるものの、雇用形態はというと、個人主義的なお国柄であるせいか「終身雇用」はあまり見られません。要するに、バッサリと簡単にクビ候補にされながらも、日々残業に追われる日々。特に台湾に住むホワイトカラー層に顕著に見られます。

街の雰囲気自体もこの影響からか、実は結構ギスギスしています。台湾人は日本人のことが大好きですから、日本人に対しては親切にするものの、こと台湾人同士ではあまり人情がないというのが実情なのです。やはりここからも、「寄せ集め都市・東京」に似たところがうかがえるといえますね。

高雄の人々の性格

伝統的な台湾文化を尊重する風潮

中国との経済関係から「中国化」が進む台北とは異なり、高雄ではいまだに伝統的な台湾文化を尊重する風潮が非常に強くみられます。

何よりもすごいのが、老若男女問わず街中で聞こえてくる話し声は、ほぼすべて「台湾語」であることです。また「台湾語」という土着の言語に極めてこだわりをもつためか、例えば北京語が話せる日本人が北京語で質問しても、かなりの確率で「台湾語」で返事が返ってくるのです。

これは、大阪弁に誇りを持ち、自らも上方文化(お笑い、たこ焼き、タイガースなど)に誇りとプライドを持つ大阪人に近いものがあります。

また高雄の特色としては「台湾の原住民族の比率が多い」ことも目立つ点として挙げられます。先ほども解説しましたように、台北は戦後毛沢東に敗れた蒋介石軍たちが、中国大陸の知識人層を引き連れて居住した歴史を持っていますが、一方で高雄はその影響はあまり大きくなかったのです。

今でも、幼い子ども同士でも台湾語での会話が普通です。北京語で声をかけたら台湾語で声が返ってくる。良く言えば「古き好き文化を守る台湾人」、台北人的視点から悪く言えば「保守的」といえる一面が見出されます。

働き方は個人主義的、大企業が育ちにくい「個人商店」風土

台湾の名だたる世界的企業の本社は、ほとんどが台北圏内に立地しています。当然ながら「不夜城化」したビル群は台北市内の中心部には数多く乱立していますし、深夜1時、2時頃に疲れたサラリーマンが夜市の屋台で牡蠣のオムレツを頬張る姿も散見されます。

一方で高雄は、土着の台湾人の性格がすこぶる色濃く現れています。大きな会社はあまりなく、ほとんどが個人商店的な、小規模企業となっています。台湾人はもともと、人に雇用されるのを嫌います。自分でいつかはビジネスを立ち上げることが、人として認められる前提という風潮があるのです。

台北では、エスタブリッシュメント層といわれる、高学歴な若者たちがこぞって台湾の大企業に就職しますが、高雄ではそういった風潮がまだまだ薄い。

台湾人は、自分の名刺に「○○会社代表取締役社長」と書く日を夢見て生きています。特に女性にその傾向が強く、女性が社長、旦那が専務という、日本では考えられない企業形態がかなり多く見られます。まさに南国らしい「カカア天下」文化ですね。

 

台北と高雄での、恋愛観の違いは?

これは一言二言では説明しにくいテーマではありますが、敢えて大きな視点からいえば「台北=東京的」、「高雄=大阪的」といえます。気取った都会文化、見た目重視の台北に対して、話の面白さや人間そのもののコンテツ力を求める高雄といった具合に振り分けることができるでしょう。

高雄をはじめとする南部は、関西人のノリで生きている人が本当に多く見られます。一種の「お笑い」の世界です。そして、ホンモノの台湾文化は台南・高雄を中心とした南部が担ってきたという自負からか、台湾語や台湾特有の食文化などをとにかく大事にする風潮があります。台北の新しいもの好きに対して、古風で昔のものにこだわりを持つ南部の人たち。恋愛する際にもこのような違いを意識しながら向き合う必要がありますね。

 

まとめ

台湾では、台北と高雄で人間の考え方、価値観がまるで違うことがよく分かりました。台北は洗練された新しい都市文化、高雄は昔ながらの土着の都市文化をそれぞれ尊重し、互いに競争しながら発展を遂げてきています。

ビジネス上では、やはり普通の日本企業は台北企業とのほうが溶け合いが早く感じます。

台北企業の目線は、あくまで「中国大陸」。一方で、長年経済都市として確固たる地位を保ってきた高雄商人たちの目は、「中国大陸」のみならず「東南アジア、インド、中東」などかなり広範囲に及んでいます。高雄企業の強みとしては、「東南アジア拠点のおおさ」です。

特にベトナムやインドネシアなどでは、台湾の高雄企業が40年以上前から大規模に進出していたことから、今でも日系企業が進出する際は高雄企業の手助けを受けているという面もあるほどです。

何から何まで背中合わせの台北と高雄。この違いを認識しながら、両都市の旅を楽しんでみてくださいね。



 

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