ちゃりちゃり!

ちゃりちゃり!世の中に漂うモヤモヤした悩みの種を、一刀両断徹底解説!総合ニュースサイト

就職・転職・労働

大企業への就職は”型通りに生きる”ためにあるという現実

2016/09/14

shinjukuyakei

 

大学生にとっては、一世一代の”就職”というイベント。

今では”新卒後の就職”というのは、昔でいう「冠婚葬祭」のような、一種の通過儀礼になった感があります。

また最近では、入社後3年以内に転職する人を対象とした”第二新卒”も活況。やはり最初に入社した会社との相性が悪いと感じるフレッシュマンは年々増加の傾向にあるようです。

しかしながら、新卒就活にしても第二新卒就活にしても、結局は「大手」狙いが慣例化していていませんか?

特に世間でいう「高偏差値」の大学生であればあるほど、大企業への就職が当たり前のようになっている。

そもそもなぜ、20代前半のフレッシャーズたちは、大企業へ憧れを持ってしまうのか?

今回は大企業といわれる現代の若者を取りまく病と、大企業就職の「現実」について見ていきたいと思います。

 

そもそも、なぜ大企業なのか?

学生の皆さんや、あるいは昔学生の時分があった皆さんは、なぜ大企業に就職しようと思い立ったのでしょうか?

やはりその最大の理由は、「楽だから」ではないでしょうか。

この「楽だから」には凡そ3つぐらいのニュアンスがあります。即ち、

1.経済的に安定するという意味で「楽だから」

2.世間からのの社会的信用・評価が高いという意味で着飾る必要がなく「楽だから」

3.とにかく人生楽勝モードに突入できるから(=毎日サバイバルに生きる必要がなくなるから)

に大別されると思います。「経済面」「社会的信用面」「人生楽勝モード」

この3つが一緒くたに手に入るのが、大企業入社という切符なのです。

一方でベンチャー企業といえば、1〜3すべての反対ですね。常に経済的にはカツカツで、いつつぶれるかわからないキャッシュフロー構成、世間的にはカード1枚さえ作れない程の会社ブランドの無価値さ、そしていつクビを切られてもおかしくない「進取の精神」の社風...。

「頭の良い大学」へ行かれた人ほど、ベンチャーの道を自ずと拒否したがるのも分かります。

ちなみに筆者が特筆してもう1つ「大企業へのあこがれの動機」として上げることのできるものがあります。

それは、

トイレがキレイだから

です。

一般的にベンチャー、中小企業のトイレは小さい。会社の規模が10畳一間程度なら、男女兼用で1つだけというのも珍しくありません。やはりトイレは、業者がしょっちゅう掃除してくれるような清潔なものを求めたいところ。

また、トイレがキレイであれば必然的に他の設備もキレイになるもの。ベンチャーや中小の場合は、社員の福利厚生や社内設備の充実にお金を割いている暇がないので、どうしてもこれが達成されない。

むしろ、従業員への意識づけという言い訳をもって、従業員自ら輪番で掃除するよう迫るケースもあるんだとか。

まさに「トイレのキレイさ」は労働者にとって最大の問題かもしれませんね。

 

大企業の仕事は華やかではない。特に若い時分は

大きな組織で働くということは、労働者である貴方の存在価値も、将棋の駒の歩兵以下なのです。将棋の駒の数は、双方で40個。すなわち1プレイヤーあたり20個です。20人規模の企業なら中小企業ですので、よく言う「サラリーマンは将棋の駒だ!」という比喩が如何に的を得ていないか、分かりますよね(大企業では従業員数1,000人以上が常です)。

言うなれば「蜂の巣の中の小さな蜂」「シロアリ集団のひと粒」といった具合でしょうか。何よりも切ないことは、「あなたの存在がなくても会社はぐるぐるまわる」という現実。

したがって若い時分、すなわち入社後〜30歳くらいまでというのは、下々の労働(=単純労働)が中心になります。

社内事務としては、どうでも良いコピー取りにという内部事務に始まり、どうでも良い数値入力作業、誰も見ない報告書を一応作るという面倒くさい業務などさまざま。営業は営業で、おいしくない「上司が嫌がるおこぼれ」案件をやらされるのが基本です。

学生時代にマーケティングや経営学を学ぶ人ほど一流の大企業に就職する傾向にありますが、そのような学問は入社後の若い時分には全く活かすことができません。

むしろ体育会系な厳しさ、無駄な上下関係に対する忍耐力などのほうが重要な要素になります。海外留学で培った価値観や高等な学問知識は、入社後においてはかえってあなたを混乱の渦に巻き込んでしまいかねないのです。

どんな会社でも、会社説明会や採用情報のウェブサイトでは「若いうちから責任感を持って仕事ができる!」と喧伝するものです。

この責任感という言葉尻に注意しなければならない。彼らからしてみれば、コピー取りもお茶くみも、立派な責任感をもったお仕事なのです。

最初からマーケティング知識を活かした商品開発、販売戦略の立案など、夢のまた夢です。仮にできたとしても、貴方のアイデアは所属する部署のチームのアイデアになる。すなわち、上司のものになってしまいます。

見てくれ(外面)では華やかで格好いい大企業リーマンですが、実際には仕事の中身がスカスカであることを覚悟してでも、貴方は大企業へ就職したいですか?

型通りの人生か、そうでない人生か

とはいえ、結局総合的に判断すれば大企業への入社という道を選択してしまいがちです。

しかし覚えておいてほしいのは、これからは大企業であれ将来は不透明であるという現実です。

大手家電メーカーが外資に買収されたのは記憶に新しい有名な話ですが、買収企業は今では欧州からアジアに変わりつつある。

また、大企業としても優秀な学生は日本にはおらずアジアにいるということをよくわかっています。

中国やインドネシアの日系企業現地法人で従業員を雇ったほうが、日本で雇うよりも3分の1以下のコストで抑えることができる。それも現地で最も優秀そうな層を確保できるのです。

発展途上国の優秀な若者たちは、「自分で物事を判断できる」「極めて強い個性を持って、新しいアイデアを構築できる」人間ばかりです。

「没個性」「異口同音」「協調」を良しとする日本人が大企業に求められる場合、それは「従順でお利口な労働者枠」として雇われているだけなのです。この現実からは目をそらしてはいけません。

アグレッシブで、奇抜なアイデアを出せる人材は外国人に求め、日本人には「従順なまじめ君」を求める。

今後の日本の大企業の採用トレンドとしては、この流れが強まっていくのは否定できないのです。

それでも皆さんは大企業に就職しますか?

もう一度自分の進路について、幅をもって考えてみることも、自分を見つめなおすきっかけになりますよ。

 

 

-就職・転職・労働