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過激派と言われても支持率90%超!フィリピン・ドゥテルテ大統領の人気の謎に迫る

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ドゥテルテ大統領はとにかくすごい。

フィリピンという国自体を根本的に変えてしまうほどの勢いです。

日本の報道では「人道的な物の見方をしない、超絶的な独裁者」「ならず者」といった印象が強いですが、当のフィリピンでは支持率が90%超で恐ろしいほどの人気です。

彼は2016年6月末に就任して以来、麻薬犯をどんどん殺害しています。その数は就任後1ヶ月で2000人超。まさに死体の山が首都マニラのスラム街に盛り上がっているそうです。

しかしなぜ彼はここまでして、犯罪者撲滅に力を入れるのか?それはフィリピンが抱える現在の状態と深く関わっているといえます。

フィリピンは「犯罪×貧困」でますます経済が停滞している

フィリピンは40年ほど前までは東南アジア(ASEAN)の優等生と言われていました。経済成長の勢いはASEANの中で最も大きく、大国インドネシアやベトナム、さらにはマレーシアをも追い抜かす破竹の勢いだったのです。

多くの日系企業が工場や事務所を設立しました。フィリピンを選ぶ最大の理由は語学面の問題。フィリピンでは、公用語として現地語であるタガログ語と同時に英語が採用されていますので、全国民9000万人はそれなりに英語を使うことができる。今でも安いネット英会話レッスンはフィリピン人の先生によって実施されていますように、まさにフィリピンの発展の裏には「英語」がありました。

しかし経済成長は格差の拡大をも生み出します。その時、一般市民の拳銃保持が可能なフィリピンは、ギャングたちがこぞって拳銃を打ちまくって人を殺めました。街の雰囲気はいつしか殺伐としてしまい、他人を信じることができない社会になってしまった。

特に首都マニラではその傾向がますます強まっています。貧困にあえぐ者たちはギャングとなり、鉄砲をふりかざして麻薬を吸い続ける。麻薬を買うためにまた犯罪をおかす。この悪循環がぐるぐる回り続けているのが現在のフィリピンという国の実情なのです。

ダバオ=大阪のような街の市長として辣腕を振るった続けたドゥテルテ氏

ダバオ市というのは、フィリピン南部のミンダナオ島にあります。ここはフィリピンではマニラについで、あるいは第3の規模の都市とされています(第2位の地位はセブ島のセブ市と争っています)。

このダバオ市はまさに「大阪的」な匂いの街。人々は陽気で明るく、話好きで面白い人ばかりです。

もともとダバオ市はフィリピン最悪の治安を誇る都市でした。そこでドゥテルテ氏は自らが市長となり、25年間ダバオの荒くれをひたすら殺し、鎮圧し続けてきたのです。

いまではダバオ市は、ありえないくらいに治安が良い!筆者も何度か訪問したことがありますが、財布を第一ポケットに入れて、夜中にスマホ片手に歩いても犯罪に巻き込まれることはありません。

なぜならば、ダバオでは犯罪をおかせば即死刑、というほどの超法規的な犯罪者条例が数多く制定されているからです。本当に、マニラやその周辺都市ではあり得ないほどに、閑古鳥が鳴くほどに(^^;)平和すぎる都市で驚いてしまいます。

またタクシー強盗やボッタクリも全くなし。とにかく大都市にも関わらずここまで治安が良ければ、下手すれば日本より安全では?と思えてしまうほどです。

ダバオ市は今では東南アジアで最も安全な都市とされているそうです。ただし、ミンダナオ島はインドネシアの隣であることもあって、フィリピンでは少数派の「イスラム教徒」が数多くいます。今でもダバオ以外の地域では、イスラム勢力がテロ活動を繰り広げており、予断を許さない状態。ドゥテルテ氏は、マニラの治安がよくなった後には、おそらくミンダナオのテロリストを一掃しはじめるとみられています。

経済成長を、汚職や犯罪の撲滅に見出すドゥテルテ氏

フィリピンが犯罪と貧困にあえぐ最大の理由は経済格差ですが、同時に汚職も大きな原因となっています。いわゆるヤクザ者と政府や公務員がグルになっており(公務員がアフター5でヤクザに様変わりすることもしょっちゅう...)、麻薬の売買などの犯罪行為を黙認しつづけてきた歴史があります。裏ではもちろん、ヤクザから役人あてに袖の下が回っているのは言うまでもありません。

ドゥテルテ氏は、このような汚職議員や市長、公務員の摘発もバンバンやっています。日本ではあまり報道されていませんが、政令指定都市クラスの市長(日本であれば名古屋、福岡、札幌レベル)をどんどん追及して逮捕に向けて追い込んでいます。この結果、政治犯もかなり牢屋に増えることが予想されます。

現在、フィリピンの刑務所は荒くれでいっぱいすぎるそうで、管理が大変とのこと。逮捕した悪党たちが脱走しない対策も、現在進行形で取られているとのことです(逃げたら即射殺など)。

とにもかくにも、ドゥテルテ氏は、国内治安問題の改善で経済は成長する、という考え方の持ち主です。

まとめ

強権的で毒舌的と言われるドゥテルテ氏ですが、本当の性格は実に繊細で思いやりがある人と言われています。
また遠慮心も強く、何よりも人情家であることが地元ダバオ市民を惹きつけてやまないそうです。

ちなみに彼は首都マニラにある大統領府と同時に、ダバオにも「ダバオ政府」を作ろうとしています。ダバオを中心にフィリピンを動かす狙いがあるのでしょうか、注目したいところです。日本でいえば、大阪維新の会が政権を取って、地元にも「大阪政府」を作る、といッた感じでしょうか。ドゥテルテ氏の奇想天外な政策には、ますます目が離せません。

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