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アメリカと日本で、世界音楽市場の50%を占めるという「不可思議な現実」

piano

CDが売れない時代と言われて久しい日本。

最近では著作権収入をベースとしていた音楽事業が成り行かないことを知った各種レーベルが、コンサート興行収入などにビジネスモデルを変化させつつあります。

今ではyoutubeで簡単に新曲も聞けてしまいますし(すぐに消されてはまたアップされる)、今ではよほどのことがない限り、新曲のCDを買おうとは思わないのが日本人の志向(思考)です。

さて、今回面白い表を手に入れました。以下です。

worldmusicmarket

 

2015年の国別音楽売上構成比ということですが、1位がアメリカで約4,900億円、2位が日本で2,700億円程となっています。両国合わせて7,600億円。

一方、世界全体での音楽市場規模は、総計約15,000億円、つまり1兆5,000億円程度ということになります。

これって、すごい数値だと思いませんか?

日本って、そんなに音楽市場の先進国だったのか!

日本の人口はアメリカの2分の1と考えると、実際には1人あたりの音楽消費額でいくと日本が世界一になります。

冒頭のタイトルどおり、日本+アメリカ=世界の音楽市場の5割超、なのです。

一方で人口13億人の中国、同じく12億人のインドは、それぞれたったの100億円程度。日本の27分の1の規模です。人口は10倍以上というのに...。

また、音楽市場を3位以下で見てみると、ドイツ、イギリス、フランス、オーストラリア、カナダと続いており、これらの白人国家までの1位〜7位までを合計すると、音楽市場全体の80%超になります!

この中で黄色人種は日本だけ。まさに日本人は「名誉白人」ですね(笑)

中国やインドなど、アジアでは「モノ」は売れても「無形物」には価値が見出されない

当然ながら人口13億、12億人を誇る中国とインド人が音楽を聞かないわけがない。彼らは日本人以上に歌が大好きであり、カラオケにも頻繁に行っている。

にも関わらず市場はたったの100億円。

この原因は皆さんももはやお察しついている通り、「海賊版」と「違法ダウンロード」のせいです。本物のCDも一応存在しますが、そもそも「無形物」にお金を払う文化が、中国とインドにはないのです。

中国人観光客が日本で爆買をしている姿は記憶に新しいですが、彼らも「目に見えるモノ」は買っても、日本の演歌CDなどは絶対に買って帰りません。なぜならば、家に帰ってから違法ダウンロードが出来てしまうからです。

よくいう話、「アジア諸国では、知的財産権はほとんどパクられないが、商標権はパクリの海である」という事実。

彼らはものづくりが苦手です。細かい作業、時間のかかる作業が性格的に不可能。要するに「楽して儲ける」ほうにエネルギーをシフトさせているのです。

そうすれば必然的に「商標権系のパクリ」のほうが当たりやすい。

音楽も同じで、著作権法がなんじゃい!と言わんばかりに、どんどん海賊版の販売に精を出しています。

それでもやはり、音楽は消費する「モノ」である

有名な作詞家の松本隆さんが以前、面白いことを雑誌誌面で語っていました。

「もともと、音楽の世界は他の商売よりも簡単に儲かる。そういうインセンティブでこの世界にやってくる音楽家たちのほうが、より良い作品を作る」と。

なるほど、と思いました。

音楽家も、中国やインドのように、自分の曲を勝手にパクられて違法ダウンロードされるだけでは楽しくありません。おそらくこの2つの国での音楽家の収入源はライブだけでしょう。

ある程度音楽家たちが素晴らしい音楽を作らせるインセンティブを構築する。それには、著作権収入という「不労所得」も捨てたもんじゃないかもしれませんね。

 

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