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銀行業務検定・財務2級に一発で合格するための勉強法【保存版】

2016/09/28

soroban

 

銀行業務検定の中でも法務2級と並び、銀行員が行内で出世・昇格する際に必須となる資格、財務2級。

この財務2級に関しては、ネット上では殆ど勉強法や試験対策に関する記事がなく謎に包まれていました。

今回、当ブログで以前掲載した法務2級に一発合格したい!とっておきの勉強法が大好評であったことや、多くの読者の方々から財務2級に関する勉強法も書いてほしい!とのご要望がありましたので、今回執筆させて頂きました(金融コンプライアンス・オフィサー2級の勉強法も、併せてご覧ください)。

財務2級の勉強法は、法務2級とは全く違うベクトルで行わなければなりません。いわば試験に求められている能力がまるで違うのです。この点を肝に銘じて、勉強を始めていきましょう!

財務2級は型にはまったガチガチ系の試験である

法務2級が「文章力」や「法律的思考力」をベースに問題編成されているのとは異なり、財務2級はあくまで「一問一答」形式。

あれこれと文章を書いてごまかせる次元の試験ではなく、答えとなる数値をかきこんで始めて点数が取れる試験です。

言い換えれば、法務2級が「受験者の解答文によって点数が大幅に変わる”ふわふわ系”試験」なのに対し、財務2級は「答えは要求されている数値と文章のみで、例外は100%許されない”ガチガチ系”試験」となります。

銀行員の皆様にとってみれば、このガチガチ系の方がある意味日常業務と照らしあわせても慣れている分野かもしれません。要するに、支店業務において「数字が合うまで家に帰れない」のと同様、財務2級というのは極めて「厳格性」を求める試験になるのです。

出題範囲と試験の概観

さて、ここで財務2級の試験内容について概観してみたいと思います。

 出題形式:記述式10題(各10点)
科目構成:財務諸表と財務分析の2分野から成る。
合格基準:100点満点中60点以上(←法務2級の合格基準は50点。要確認・要注意!)
試験時間:3時間(180分)
★電卓は持ち込み可。ただし銀行員が日常的に使用しているような電卓に限る(関数機能付きなどは禁止!)

財務2級においては記述式が10題とありますが、これらは数値記入系問題と説明文系問題の種類で構成されています。

「説明文系の問題があるんだったら、法務2級と一緒じゃないか!」とお思いのあなた。

これは極めて誤った認識です。財務2級で求められている説明文系の問題というのは、「最初から決まった答えの青写真が描かれた問題」です。したがって、法務2級のような法的解釈の柔軟性は、そこにはないのです。キーワードはやはり”ガチガチ系”です。

説明文系問題は、単純暗記とパターンで乗り切る

さらに説明文系問題には、

文章オンリーの記述問題

②数値を記入しながら分析する文章+数値混合型の記述問題

の2通りがあります。

例えば前者の①文章一辺倒記述問題であれば、「キャッシュフロー計算書で、間接法を使う場合の長所は何か?」とといった問いについては、最初から直接法・間接法の方式をよく理解し、この両者の違いについて認識した上で記入する必要があります。

また、②数値を記入しながら分析する記述問題の場合は、「安全性分析」という毎年必ずと言っていいほど出題される問題に解答する際、表に示された数値、あるいは自分が計算して得られた数値を文章内にポンポン入れまくって文章を描き上げます。つまり、「数値で客観性を持たせる文章」を書くのです。

この①と②は一見すると難しそうですが、要するに「ただの暗記科目」です。

何度も申しますように、財務2級においては、無駄な主張や法律的うんちくなどは一切不要で、答えは最初から決まっています。その通りに答えなければ点数がつかないという、悲しいまでに「没個性」な試験なのです。

ということは、ただ暗記すればよいのです。「○○(用語)とは△△....△△(30文字くらい)である」という具合に、ガチガチに用語を覚えていくのです。特に①は完全なる暗記系です。日本史・世界史を覚えるような私文系の脳みそだけでも全然大丈夫。

また②の「数値で客観性を持たせる文章」についても、書き方のパターンがあります。これは過去問の書き方をそのままパクリましょう。ここでも個性の押し売りはやめて下さい。過去問と同じような書き方・書き味で解答用紙に文章をつくり上げるようにしましょう。

財務2級一発合格を目指す人でも、必ず財務3級の勉強をしておく

法務2級の場合は、必ずしも法務3級の勉強をする必要はなく、むしろ持ち込み六法全書から「いかに素早く」「該当する法律や法令、判例を引き出して」「自分なりの尺度で文章をまとめあげる」能力が問われる試験でした。

言い換えれば、

法務3級→法律知識の選択問題

法務2級→法律解釈の文章題

という具合に、よくよく見れば求められている能力も試験内容も別個のものだったのです。

一方で財務2級は、「決まりきった答えを正確に理解しているか」が問われる試験です。

実際に財務3級と財務2級の違いを言えば、

財務3級→計算問題や用語を、(1)~(5)の選択肢から選ぶ選択問題

財務2級→計算問題は数字を「記述」し、用語はその内容を「記述」する文章題

ということになります。すなわち、財務3級で問われている内容と全く一緒なのです。財務2級の場合は、3級と違って「鉛筆コロコロ」「サイコロゲーム」だけでは点数が0点になるというわけです(笑)

したがって、必ず財務3級の問題集を購入し、並一通りの知識を頭の中に入れるようにしましょう。

財務2級の過去問を解く際には、財務3級の問題集を「テキスト代わり」にするのが一番。なお、財務3級には「受験対策シリーズ(本テキスト)」と「問題集」がありますが、前者はよほど自信がない人以外は不要です。第一、値段も1冊3,000円前後で値が張ります。お金に余裕があればどうぞ。

財務2級は、過去問命。過去問を暗記パンを食べるほどに覚える

財務2級においても、「受験対策シリーズ(本テキスト)」と「問題集」がそれぞれ別個で売られています。両方揃うに越したことはありませんが、この「受験対策シリーズ(本テキスト)」にはひとつ難点がある。即ち、「過去問に即していない問題が多い」こと。

基本的には「受験対策シリーズ(本テキスト)」も問題演習形式で構成されていますが、あまりにも過去問とかけ離れた問題も出ています。知識の定着には良いでしょうが、時間のない受験者にとってはむしろ害悪になる場合もあります。

したがって、試験まで数ヶ月以上あり、仕事で家に帰ってからも大してすることもない方でしたら「受験対策シリーズ(本テキスト)」のほうから手をつけられるといいでしょう。

財務2級合格の近道は、「財務3級の過去問をテキストとして、財務2級の過去問をひたすら覚えていく」ことです。時間のない方は、これで合格を目指していきましょう。

繰り返しになりますが、「過去問を暗記パンとして覚える」くらいに、むしろ解答文をそのまま覚えてしまうくらいの勢いで過去問を向き合ってください。”ガチガチ系”の試験である財務2級は、ある意味体育会系的発想です。例外は許されず、親方日の丸で「言われた通りのこと」以外を行えば愛のムチでぶたれる、という具合の試験なのです(この場合の愛のムチとは、減点あるいは点数なしという措置)。

合格のポイントは、ほぼ例年出題されている分野を満点近くにまで完成させること

財務2級の過去問をご覧になられると分かると思いますが、ほぼ毎年同じような問題が出続けています。

これらは平均点も高く、実際に問題の精度としても反復していれば「楽勝」といえます。連結修正や合併修正系では一部難問も出ますが、それ以外は毎年同じような問い方。

「答えそのものを覚える」のではなく、「解法」の暗記です。計算式は「計算の解法」を覚えてしまい、文章題については「文章の構成、数値を文章内に入れるタイミング、全体的な文章の流れ」そのものを暗記するようにしましょう。

以下はほぼ例年必出分野で、満点が可能な分野。特に財務分析分野は、本当に10点中8点〜9点は普通に目指せます。ここで外せば総合的にみて最低点の60点はおぼつかなくなりますので、くれぐれもご注意を。

財務2級でほぼ毎年出る分野一覧

財務諸表→4.以外は満点可能(1〜3で0点を取るのは致命傷)

1.貸借対照表の作成

2.損益計算書の作成

3.有価証券の期末評価計算や評価損計算

4.連結修正化や合併修正処理

財務分析→全て満点可能(8〜9点も軽く取れる。ここは絶対に抑えたい)

1.収益性諸指標による時系列分析

2.安全性諸比率による比較分析

3.生産性分析

4.キャッシュフロー作成+分析(財務諸表と財務分析両分野にまたがる。

 

イレギュラーな難問とはどう付き合うべきか?

税効果会計や資産除去債務、リース会計などは難問が揃っている場合が多いです。これらの問題では平均点が1.0点以下になるケースも多い。

対策としては、過去に出題されたこのようなイレギュラー系の問題の解法を、まるごと覚えることです。

ただし、上記の必出分野を完璧にした上で取り組んで下さい。最悪、イレギュラー系は点数を取れなくても受かります。

難問でも、最初の問題である”問1”は簡単である場合が多いですので、”問1”だけは解けるよう、時間がない方でも難問の過去問には触れておきましょう。

 

時間配分は?

全部で180分ですから、1問あたり15分程度の時間をかけることになります。

特に上述した「ほぼ毎年出る問題」系のところは、ほぼ単純暗記に近い。特に解法は過去に出題されたものとまんま同じであることが殆どですので、15分以下の時間で解いてしまいましょう。

そして残った時間を計算間違いの確認と難問に充てる。

特に計算間違いだけは絶対に禁物ですので、見直しは最低2度はされたほうが良いです。

財務2級は”ガチガチ系”試験。計算の答えが間違っている時点で、即減点です。

まとめ

非常に長い「財務2級一発合格の勉強法講座」でしたが、エッセンスを以下でまとめると、

1.過去問で、問題の解法を暗記する
2.自分の個性は不要。過去問の書き方をそのまま覚えて答える
3.例年必出分野の攻略が全ての肝。ここで満点近い点数を確保

となります。

財務2級の合格率は、法務2級同様に「約20%程度」。

非常に難易度の高い試験ですが、大手銀行であれ地銀、信金、信組であれ、出世や昇格では必須の試験です。必ず受かるよう、まずは「戦略」を練った上で勉強をはじめましょう。

やみくもに過去問を解くだけでは落ちます。財務2級のキーワードは”ガチガチ系”の試験であること。とにかく、過去問の文例、文章の息遣いをそのままに解答が作れるよう、「解法暗記」と「文章暗記」に努めて下さい。

皆様の合格を、心より願っています。さぁ、早速過去問演習にとりかかりましょう!

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